2014_12
29
(Mon)21:37

バス episode 5






見つかった腫瘍ですが、癒着が酷いので手術をして成功する確率が…

突然の告知

余命宣告はまるで他人事のように

思えて耳に入らなかった





その日から色を失ったように

無機質な日常が過ぎ




普通に生活をして

普通に仕事をして

普通に結婚をして

普通の家庭を持つ


その"普通"の事が意味を持たない

虚しさが僕を包んでいた





乗り慣れたいつものバス


「ここは優先席です、体の不自由な方やお年寄りに譲ってあげて下さいね」


その声の持ち主は

その席に座る学生に穏やかながらも

席を譲るように促していた



僕にも障害を抱えている身内がいたので


その席の大切さとそれを注意する勇気に

心が温かくなるのを感じた


そしてその人の

凛とした佇まいに


心を惹かれた





あの無機質な日々に

色が戻るようなそんな出会いだった





だから想いが通じたあの日


貴方の心に


永遠に残りたいと


降り積もる雪に


祈りを込めた


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