2015_03
20
(Fri)02:25

君ヲ想フ ~**サクラミチ**~ 22






そんな僕をユノ君は優しく胸に包み込んで
頭をそっと撫でてくれた

「チャンミン…ありがとう」

って柔らかな声が耳元で響いて…

胸の奥に切なさが込み上げる


そして
頭を撫でていた手が顎まで下りて

唇をそっとなぞると

「この唇に触れたかったんだ…ずっと前から…そう思ってたんだ」

ずっと・・・彼は僕を

「夢にまで見たチャンミンとのキスは柔らかくて甘くて…幸せだって思ったよ」

そう言ってふわっと笑う彼は本当に幸せそうな顔をしていて

僕は胸が詰まって何も言葉が出て来ないんだ…

その間も僕に触れる手は優しくて・・・

溢れ出そうになる涙を堪えた



あの同窓会の日・・・
僕に声を掛けた彼の勇気に

その後も真っ直ぐに想いを伝え続けてくれた
優しさに

どんどん心が惹かれて
いつの間にか僕も彼を大好きになっていた…

だから

こんなにも誰かに想われるのが
とても幸せな事だって教えてくれた彼に

僕も想いを伝えたい

もう夢じゃなくて、この現実で

「ユノ君に…僕の全てを愛して欲しい…」

受け取って欲しいんだ…僕の気持ちを


「チャンミン・・・」

ふわっと触れる唇が震えていて
彼の感動が僕の胸にまで沁み渡る


ふわりふわりと触れる温もりは
甘く切なくて

彼の潤んだ瞳を見つめると
鼻の奥につんっとしたものが込み上げてしまう

幸せ過ぎると泣きたくなるのかな…

とても不思議な気持ちだった



だから

彼が肌を撫で下ろす指先も

赤く濡れた舌先が体を這うような動きも

全てが優しくて…

それが切なさを増した



そして

彼が僕の中に埋め尽くされた時

想いが堰を切ったように溢れ出て

涙が止まらなかった…



決して痛みからの涙では無くて

幸せに満ち足りていて

涙が込み上げるような不思議な感覚


幸せで胸が押し潰されそうなそんな涙・・・



彼はそんな僕を見つめて

そっとその涙を拭ってくれる


そしてゆっくりと優しく

でも、確実に

僕の中で動き続ける


ちゃんと僕の涙の意味が分かっているように

ゆっくりとゆっくりと時間を掛けて

僕の体を愛してくれて…


同じ高みを目指しながら

昇り詰めたんだ










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