2015_03
18
(Wed)02:25

君ヲ想フ ~**サクラミチ**~ 20





あれから数年が過ぎて
変わったことも 変わらぬことも
思い通りの 未来(いま)じゃなくても
君にまた 巡り会う そう信じた

小さな不安と 希望に
胸の音を重ねながら
視界の中に 君の影を
感じては この手を伸ばした…





*…***…*…***…*…***…







「…天使」

「あら、思い出したのね…良かった」

母さんが安心したように微笑んでいる





昔、桜の樹の下で天使に会った…


その天使は何も言わず
僕の不安を消し去ってくれるような
温もりだけを残して

消えたんだ



「あの後、貴方は熱を出して数日寝込んだからその所為で記憶が混乱したのかもしれないわね」

「えっ…寝込んだの?」

「えぇ、ずっとうわ言の様に"天使"って呟き続けて…だからてっきり助けた猫の事だと思って、この子に"アンジュ"って付けたのよ」

アンジュはフランス語で"天使"なのって付け加える母

「でも…違ったみたいね、"天使"はあの男の子だったんでしょう?」

「……」

無言で頷いた

「貴方が倒れるから御礼も言えなくて、気付いたら居なくなってたのよね。綺麗な男の子だったわ…瞳がとっても澄んだ…」


えっ…まさか…


「ちょっと、、、チャンミンどうしたの!?」

戸惑う母の手を引いて自分の部屋へと駆け込む


「…もしかして…この人…?」

卒業アルバムを持つ手が震える

「あっ、そうよ!この瞳…そうね、大人っぽくなっているけどこの目は変わらないわね…」


僕の指差すその写真は


「チョン・ユンホ」



…やっぱり

あの天使は…彼だったんだ


チャンミンは思い出せないかも…遠い記憶だから

そんな遠い記憶をずっと大切にしていてくれたのに…

僕は…

「チャンミン・・・その彼と今は知り合いなの?」

「…………うん、僕の事をずっと想っててくれて…」

「そう…」

「僕も…今は彼が大切な存在なのに…僕だけ思い出せなくて…」

ずっと…ユノ君は覚えていてくれたのに…

「チャンミン…今からでも遅くないじゃない、ちゃんとこうして思い出せたんだから、ね」

「うん…」


今からでも…遅くない…
ユノ君…これから…僕は…

君の想いに追い付く事が出来るのかな……………

ねぇ…ユノ君…





********************************




「・・・・・・・」

「お疲れ、キュヒョン…?」

「・・・チャンミン…すげーな、、、」

また目の前のキュヒョンが呆けてる…

「そんなに変わったかな」

「あ、あぁ!180度変わった!!お前って…格好良かったんだな…」

「えっ!?…からかうなよ/////」

「いや、マジで!!!あのダサい眼鏡と髪型の所為でかなり損してたんだなぁ…」

少し感心したようにキュヒョンが言うのは

僕の生まれ変わった外見の事



視力が悪い為に幼い頃から
分厚いレンズの眼鏡が離せなかった

だからずっとそのコンプレックスを打破したくて
貯めたお金でレーシック手術を受ける事にしたんだ

これはユノ君と付き合う前から決まっていたけれど何となく・・・驚かせたくて彼には内緒にしてある

視力を取り戻してから自身で変わった事と言えば
ボサボサに伸びた前髪が目に刺さる事…

だから手術したその足で
美容室で髪を切ってもらったんだ


鏡に映る自分を見て…少し自信が付いた気がする

これで彼の隣に並んでも前よりはマシになったかな、なんて…


「…ユノ君…見る目あるな」

キュヒョンの言ってる事は相変わらず理解出来なかったけれど

明後日、ユノ君に会えると思うとドキドキした

ユノ君は喜んでくれるかな、って・・・




実際は何日も離れていないけれど

僕の胸にはユノ君への想いで溢れていて


会いたくて…会いたくて


仕方がなかったんだよ




********************************




「あっ、いらっしゃい………ユノ君?」

どうしたんだろう、固まって動かないな
もしかしておかしいのかな…この髪型

美容師さんのお任せで髪も少し明るくして
おでこも出しちゃったから、、、

でもここまで何にも反応が無いのも…切ない…

「…ユノ君…この髪型、変かな…?」

前髪をちょんっと指先で摘まんで彼に問い掛けたんだけど・・・

口元を手で覆ったままやっぱり固まって動かないんだ

好みじゃなかったのかな・・・

しゅんとなり掛けたその時

いきなり、ガシッと手首を掴まれて
驚いて見上げると
顔を赤くして口をモゴモゴしながら何か言ってる・・・

本当にどうしちゃったのかな?
僕はキョトンとするばかり


そんな僕等を見て

「奥…使っていいよ」

って突然キュヒョンが言い出すから

「えっ?どういう、、、わっ!えっ、えっ!?」

言い終わらない内にぐいぐいとユノ君に手を引かれる様に奥の休憩室まで連れて行かれてしまったんだ


「えっ…何?どうしたの??」

部屋に入るなりぎゅうって抱き締められて
もう何が何だか・・・

「…チャンミン、眼鏡どうしたの」

あっ、そう言えば…そっちを忘れてた、、

「前々からやりたかったレーシック手術を受けたんだ、驚かせたくて内緒にしてたの・・・もしかして怒った?」

表情を伺いたくて覗き込むように顔を見て話そうとしたのに

また彼の逞しい腕にぎゅうって…



はぁ………、ってユノ君の大きな溜息・・・


「チャンミン…どうしよう、、、痛い」

「え、何処か怪我したの!?」

心配して体を確認しようとするのに腕の力が強くて抜け出す事も出来ないし、、、

それなのにまた大きな溜息

「はぁ……、俺…チャンミンにドキドキし過ぎて胸が痛い、、、」


えっ…えぇぇ/////!


「……キスしたい…」


やっと抜けた力の代わりに両頬を滑らかな手が擦り抜ける


そして
あの優しく柔らかな唇が

ふわりと触れて

甘くてしっとりとしたキスが降って来る…


ふわっと触れる度にじんっと体に熱いものが込み上げて


ふわっ

ふわっ…

ふわっ……

ん…は…ぁ……


蕩けるキスがどんどん深くなってゆく・・・


またあの時のように体の芯がとろとろに溶けるようなキス…

ねっとりと熱い舌に絡み取られて、はぁ…と息継ぎをした



「…チャンミン…綺麗…」


うっとりとした瞳

互いの唾液で濡れた唇…

そして頬を優しく撫でる掌

その全てが熱を帯びている…


「ユノ君…」

熱くて頭の芯がじんじんとしだして


「したい…」


離れていた間に込み上げた想いが
ぽろりと口から溢れ出た


「あっ、、、、」

思わず口走った言葉・・・


けれど


「…チャンミン、本当…?」


あの優しい眼差しが僕に注がれる

愛おしい者を見つめるあの目が…僕だけに…



素直に

「ユノ君としたい…」

そう、伝えたんだ



ふわっと腕に包まれて


「…帰ろう」



こくんと静かに頷いた…












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C.O.M.M.E.N.T

No title

おーーーーーーっっ!
♪♪会いたくてっ、会いたくてっ、会いたくて、たーまーらーないよ、
お、おー、お、お、おっ、おーーーー♪♪♪
からの、
♪Honey Funny Bunny♪♪
な展開ですかぁ?

ああごめん。
興奮して、せっかくの『ふわふわ』テイストをこわしてしまうテンションのコメントでした・・・
反省・・・

2015/03/18 (Wed) 08:25 | 723621mam #- | URL | 編集 | 返信

Re: No title

723621mam様

コメ有難う御座います(〃∀〃)ゞ

いやいや、そのテンション分かりますよ!!
そして例えがGOOD♪(´ε` )上手いな〜♪

このいきなりな展開の為の散々な焦らし(笑)
流石に焦らし過ぎかな?と思って、一昨日に2日分の話を1本に纏めたんです(;-ω-)
なのでいきなりな展開(笑)

いーね、青春だね♡と思ってて下さい♡

2015/03/18 (Wed) 11:45 | shin #- | URL | 編集 | 返信

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