2019_02
18
(Mon)00:00

Road -溶ける-

玄関で性急なキスを受けると、発火した体の芯がゆらゆらと炎を増して燃え上がってゆく。
唇を押し付け合い、差し出された舌を必死に舐めた。
絡み合って全て溶けゆくまで愛撫を施したいと願う。

ユノに何度も解されたそこがじくじくと疼ずきを上げて切ないのだ。
欲しい。この体に深くユノを、と。











「…、っ、、…」

指が一本入れられただけで吐息が漏れる。
丁寧に解された事を覚えているそこはもう知っているのだ、ユノの指から与えられる快楽と言うものを。

潤滑剤を足しながらゆっくりと肉の壁を指で押し開かれる。
この瞬間、あぁ僕はユノに痴態を晒しているんだなと毎回死ぬ程の羞恥に陥るのに。
そんな想いも一枚一枚花を開くようなユノの指使いによって次第に薄れてしまうのだけど。




「…ユノ」

「ん、」

「キス、…して」

強請った物を与えられている間も僕の体の奥は徐々に、そして確実に広がりを続ける。
自分から絡めた筈の舌さえその動きを鈍く止めていく程に。


「っ、、いま、なんぼんっ…」

バラバラと大胆に内部で指が蠢く。
時折、掠める部位が何とも言えない刺激を呼び起こす。
疼くとも、痺れるとも異なる何かが。


「っ、、」

答えの代わりに抜き取った指をそのまま顔の前に晒される。
三本の指にしっとりと巻き付く液がとろりと垂れていた。


「…挿れるぞ」

指のぬる付きを拭き取るユノを見上げていた僕に、同意を求め無い絶対の決定が下される。
その、有無を言わせずに進める男の本能に対して。
全身が粟立つ。

そして呼吸も忘れたかのように息詰まる僕を、その目で射抜き。手早くゴムの袋を歯で噛み切って見せる。
投げられた殻の袋の行き先を目で追う暇もなく、今度はまた次の刺激に視線が奪われる。

拭き取って綺麗になった指がおもむろに掴んだ先。それはユノの中心からそそり勃つ男の象徴。
それを上下に動かし出すと、途端にその顔には雄の部分が色濃くなる。


ごくりと思わず生唾を飲んだ。

緩々と扱かれて完全に勃ち上がったそれが視界に映り込んだからだ。
それは通常の肌色から赤黒さに変貌を遂げ、太く浮き出た血管までこの目で見て分かる程に怒張をしていた。

それをわざとユノは丁寧に、そして膜で覆い被せていく。

“これが、お前に入るんだ”と。
目を逸らさないように、まるで焼き付けろと言わんばかりに。


けれど、その淡い色をした膜を纏ってさえも、はち切れんばかりの熱量は隠し切れていない。
ふと、無性にそれに触れてみたいと思った。
だが、衝動のままに伸ばした手の先に触れるその熱さに思わず声を上げしまう。

「離すなっ、」

触れた手を掴まれ、それよりも更に熱い手に覆われる。
そしてユノのものを握りながら、それをゆっくりと自分の中に…


取り込みながら手が何度も止まる。
その度に呼吸を整え、そして握り締める掌の中のものも自分と同じくらいに今が一番苦しいのだからと。気持ちを奮い立たせて。
そして少しずつ。確実に。掌のものが短くなるまで。
ユノと僕の手は一つになって同じ先を目指す。


「っ、く…ぅ、」
「入った、全部…」

声を上げたのは恐らく同時だった。
正直、感動よりも恐怖が上回っていた。
目でも驚きを隠せなかったユノのあれが、まさか自分の中に全て飲み込む事が出来るのかと言う不安だってあった。

実際、今も受け入れているそこはミリミリと皮膚の引き攣れ音が聞こえて来そうな程で。
自然と息継ぎが早まり、呼吸が浅くなる。
みっしりと腹に爆弾でも抱えている気分だった。


「…チャンミン」

いつの間にか掻いた大量の汗を拭うようにユノの指が額を滑る。
水気を含んだ髪を掻き上げて貰うと、幾分か気持ちが和らいでいく。

「…っ、ユノ…」

「大丈夫だ、暫くは動かない。怖いだろう…?」

“有難うな”と、降って来た唇はこめかみを掠めていく。
知らずに目尻から溢れた涙をあやすような口付けに、益々心の弱い部分がポロポロと崩れていく。


「こわ、かっ、、た…」

口した途端にどっと想いが溢れ出てしまう。
堰を切って流れ出す涙を止めたいのに、次から次へと溢れ出るのだ。

「辛い思いをさせると分かってたのに、…ごめんな」

目の縁から止め処なく溢れる涙を、ユノの指では拭い切れない。
そんな顔をさせたかったわけじゃ無いのに、どうしてユノがそんなに辛そうなんだと胸が締め付けられる。

「…っ!」

ユノの腰が引いて、僅かに腹の重みが軽くなる。
でも僕はそれを決して望んだつもりなんて無かった。

「ユノッ、、違う、そうじゃない…っ」

「チャンミン…?」

その表情が困惑の色に染まる。
そうじゃないんだ、違うんだ…

流れる涙を必死で止めて。
ユノの引いた腰にそっと手を回す。

「ごめん…怖いのは本当だけど、でもその先にも進んでみたいのも本当…だから、ユノも怖がらないで、お願い。僕を溶かして…っ」

入り口の浅い部分まで抜かれていたそれが一気に質量を増して再び口を塞ぐ。


「…頼むから、俺をこれ以上溺れさせないでくれ…」

切なげに寄せられた眉の皺に見惚れた。
ユノの手に剥がされて行く指にも、ユノの指が絡められる。


「愛してる」



指も唇も繋がっている部分も。
ぴたりとくっ付いた僕等は一つに溶けるように抱き合った。









end












Happy birthday,Changmin!





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C.O.M.M.E.N.T

チャンミン、お誕生日おめでとう!

友達から恋人へ…
少年から青年に…
「片割れ」に巡り会えた幸せを、じっくりと堪能させていただきました。
家族に挨拶してから…っていうユノが律儀で、筋が通っていて、チャンミンに対する愛の深さを感じました。
ユノの目から見たチャンミンや、
チャンミンから見たユノの描写が好きでした♡
高校時代にユノの親衛隊へ話した低い声や
合コンの時のVネックのセーター
そして入浴!シーンも(笑)
素敵なお話、ありがとうございました(^^)

2019/02/18 (Mon) 08:00 | kei #- | URL | 編集 | 返信

kei様

keiさんこんにちは(*˘︶˘*).。.:*♡コメント有難う御座います。

最後までお付き合いに感謝です、ありが㌧♪ヾ(*゚ェ゚*)ノ
飛び飛びのお話の中にもチャンミンとユノの成長を織り込ませてみたんですけど。
その意図が全てkeiさんの感想に詰められていて嬉しかったです( *´艸`)
入浴シーン笑笑!!あれは初々しい回でしたね〜〜♪♪
最終話にコメントを寄せてくれたそんなkeiさんにお知らせします。
実は明日からBonus trackがあるのです| |д・) ソォーッ…
お時間がある時に覗いて見てくださいね(〃艸〃)ムフッ

2019/02/18 (Mon) 14:24 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

チャンミンHappybirthday!!!❤

㊗️チャンミンHappybirthday!!!いやぁぁぁめでたい。チャンミンのbirthdayに合体(ↀДↀ)✧途中指何本?って聞くチャンミンが可愛くて、ユノの眉間のしわやビッグマグナムの浮き立つ血管やらゴムの紙を口で噛み切る仕草とかユノの色気がぷんぷん漏れてチャミペンも惚れてまうやろう( ✧Д✧) カッ!!チャンミンもポロポロ涙なんか流してさぞかしキレイな涙なんだろうな〜❤あたしの海亀みたいな涙とは全然違うんだろうなぁ〜www2人やっと身体を繋げて溶けてますけど‥ちょっと奥様( ✧Д✧) カッ!!この先が見たいのよ( ✧Д✧) カッ!!あたしは( ✧Д✧) カッ!!
ユノが動き回る姿がみたいwwwチャンミンの痛いだけじゃないその先のパラダイスをみたい( ✧Д✧) カッ!!ってあゆさんちゃんと考えてくれてるんだもんね(´ー`*)ウンウンワカテルワカテルワカテルワカテル←しつこい(笑)ってかあゆさんチャンミンのインスタ見た?なんかマンドゥイと写ってるのなんだけど?その前に公式の飾れたチャンミンが上がったけど「チャンミンの顔が見たーい」って書いてたらその後直ぐプライベートのチャンミンがアップされて素のチャンミンが見れて嬉しかったなぁ~❤ほんとホミン不足で干からびたスルメのようよ( ✧Д✧) カッ!!今久しぶりにゆっくり休めてるのかな?今日のチャンミンもまったりしてたからね(´ー`*)ウンウン

2019/02/18 (Mon) 21:35 | くみちゃん #- | URL | 編集 | 返信

くみちゃん様

くみちゃんこんにちは(*˘︶˘*).。.:*♡コメント有難う御座います。

めでたい日ですな٩(๑>∀<๑)۶わーい!
ずっとそわそわして過ごしたような気がしてます笑。チャンミンが誰と過ごすのかな〜と思ってたらまさかのマンドゥイΣ(*゚Д゚ノ)ノ久々にその存在を拝めて嬉しかったわぁ♡ちゃんと元気に暮らしてたんだね+゚。*(*´∀`*)*。゚+ おばちゃんホッとしたわよ〜〜って思いました笑。
私、あのプライベートでお髭とトレーナーのチャンミンを見ながら悶々としたんですよね(。-∀-)いつかこの人のこんな姿を毎日眺めるパートナーが出来た日にゃ…くうっ、、!ってなんか泣きたい気持ちが込み上げました( ;∀;)
ユノのはずっと覚悟していたし、腹括ってる感があるんだけど。チャンミンの事は妬いてしまうんだよね〜〜
鮑ラーメンとか、サラッと作ってくれるチャンミンに惚れるわ( ✧Д✧) カッ!!

海亀よりも綺麗な涙目∵ゞ(´ε`●) ブハッ!!
ヒィ〜〜笑わせないでっ!
あ。keiさん宛てのコメントで分かった(*/∀\*)イヤン?
明日からBonus trackで、私の本領発揮ですわよ奥様(☼ Д ☼) クワッッ!!!

2019/02/18 (Mon) 22:36 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

ボボボボーナストラックですって?!( ゚д゚ )クワッ!!
そうなのよ!ENDの文字を見て、「グワァァ」って変な声出たのよ。いやいいいよ、いいのよ。合体したししね…_(:3」∠)_って燃え尽きるところだったわ。ふぅ。もう文章に散りばめられたユノのエロスに当てられっぱなしよ(〃ω〃)読んでるだけでユノの子身籠れる気がするわ(〃ω〃)明日はもっとやばい?(〃ω〃)

2019/02/18 (Mon) 22:58 | まりおん #- | URL | 編集 | 返信

まりおん様

まりおんさんコメント有難う御座います(。>∀<。)!!

すみません!昨日のうちにボーナストラックの事に触れなきゃと思いつつ、、、日付を跨いでしまいました〜ヾ(~∇~;) コレコレ
そうなのそうなの、昨日のあれじゃあ不完全燃焼だと思うのでね(๑¯ω¯๑)
ちゃんと用意してますわよ〜〜(〃艸〃)ムフッ♡
書いては更新書いては更新なので、もっとねちっこく書きたい衝動と戦っておりますがil||li(ФДФ;) il||li
明日の分はまた今日の日中に書くけど、間に合わなければ無理はしません!ちゃんと書いて出せるように仕上げて来ますよう♪
待っててねーハニー( 。-_-。)ε・ ) チュッ

2019/02/19 (Tue) 00:20 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

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2019/02/20 (Wed) 23:29 | # | | 編集 | 返信

え***ぎ様

え***ぎさんこんにちは(*˘︶˘*).。.:*♡コメント有難う御座います。

わぉ、嬉しいお言葉の数々٩(๑>∀<๑)۶わーい!
はい、そうなんですよ。結局今もボーナストラックを書き続けています(〃艸〃)ムフッ♡
ボーナストラックのエロ回は別に綺麗なオチも要らないので気ままに書けるんですけど、いかんせん書く時間が取れなて。結果的に全然終わらないんです笑。
ま、その方が喜んで貰えるのかもしれませんけどねー♪
そうそう。比喩的な描写は、最初にどのくらい取り入れるか一応決めてから書き始めるんですよ。『このお話は時間も限られているし、コメディ路線が強いから会話とテンポ重視でいこう!』とか。今回のは少しだけ入れても良いかなと考えたので、ほんと少しだけ取り入れてますでしょ(*´罒`*)?
そうじゃないともう毎日更新する中でいっぱいいっぱいに陥ってしまうのが目に見えるのでねค(TㅅT)ค
比喩的な表現はえ***ぎさんのお話で堪能させて貰って、私は私の道を行く感じです〜♪

あとですね。13日間の間に純愛、家族愛、そして深愛の全てを詰め込んでみたかったんです。最初は大学生から書こうかな、と思ったけどそんな純朴な大学生は居ないだろうし(+_+)と、諦めて。そして高校生の二人からスタートしたわけです。
途中色々書きたい展開もあったけど、それ書いてたらエッチまでいかん!と焦ったり笑笑。
そんな感じの裏話です。
短編だし、読み切りスタイルだから私にも書けたんだと思いますよ〜王道ホミン!ふふふ。
最後になりましたが、このお話を内輪で披露するんじゃなくてブログで公開した方がいいって言ってくれて有難う御座いました!!
そのお陰で読者様から暖かいコメントを寄せて頂けてますo(*>▽<*)o
背中を押してくれてありがとう〜え***ぎさん!感謝します!

2019/02/21 (Thu) 16:05 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

小悪魔だわぁ〜:;(∩´﹏`∩);:

無知…いえ、無垢ゆえのチャンミンの大胆さ!ユノの方がメロメロに溶かされてますよね。2人でどんどん開拓していって欲しいです❤︎。

2019/02/23 (Sat) 23:12 | 鈴子 #- | URL | 編集 | 返信

鈴子様

鈴子さんこんにちは(*˘︶˘*).。.:*♡コメント有難う御座います。

うふふ、無知で無垢な宅のチャンミンです( *´艸`)
これからユノと共によってどんどん新しい扉を開けていくんですよ〜♡
恥じらいつつも時には大胆に・・・(//∇//)

2019/02/25 (Mon) 10:16 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

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